Lovia (新しい形のビジネスを立ち上げた3人のフィンランド女性たちが作るバッグ&アクセサリー)

 

小さい頃から何かを作ることが大好きだったオウティ。大学でファッションデザインを学び、デザインアシスタント、大手ファッション業界で若手デザイナーとして着々と経験を積んでいきました。傍から見ればとても華やかな世界でしたが、いつの日かこんな疑問が湧いて来ました。

「この生地は誰が作っているんだろう?その人達は仕事の質や量にあったお給料がきちんと払われているのかしら?大量に作られて余った服は売れなければ次から次へと処分されていく…それでいいのかしら?」

結局自分のやっていることに納得できず、仕事を辞め人里離れた山小屋に引きこもりました。

フィンランドの冬の静かな森は、少しずつオウティの心を癒してくれました。

そしてオウティはデザイナーとしてこれから先、何をしていったらいいのか少しずつ気づきはじめたのです。人々がより良いものを選択することに貢献できるような仕事をしていこうということに。

商品を作る際に出る余った素材を使うことで、環境や社会に優しいサステイナブルなファッションブランドを立ち上げられないだろうか。

商品の素材がどこから供給されるのか、どうやって作られているのかということを消費者に正しく伝えていくような誠実(honesty)なビジネスを行えないだろうか。

一緒に働く人たちを大事にし、安心して毎日の生活を楽しめるような環境の元でビジネスはできないだろうか。

これがLoviaの始まりでした。

Loviaの商品は、Product DNAと“transparency(透明性)”をモットーに商品の素材とそれに携わった人々をトラッキングできます。
あなたが購入されたバッグはリサイクルセンターに持ち込まれたレザージャケットだったかも知れません。あるいは、フィンランドの大手高級家具企業の工場から出た余り革だったかも。誰かの栄養となった鮭の皮の可能性もあります。

これらの素材からデザイナーのオウティがラグジャリーなバッグやポーチのデザインをし、有名ブランドのバッグをも手がける経験豊富なミラノの革職人が作成します。

地球のすべてに優しく、無駄を無駄にしない。これからの新しいビジネスモデルの先端をいくLoviaです。

Loviaを立ち上げる際、オウティはマーケティングのティーナ、そしてコミュニケーション担当のアニーナに出会いました。とても気のあったチームワークのいい3人組となりました。

Loviaが使う主な素材は、リサイクルセンターに持ち込まれた革製品や大手家具メーカーから出た余り革です。はたまた、私たちが食べ残したサーモンの革や自然とのバランスをとるために狩猟されたエルクの革です。

それらにLoviaが新たに息を吹き込み、素敵なバッグやアクセサリーを作り出します。

彼女たちは材料をトラッキングできるシステムを”Product DNA”と呼んでいます。私たちはそのキーワードを聞いた瞬間、「なんて素晴らしい言葉だろう!」と感銘し、この出逢いを広めたい、と強く思いました。

「LOVIA」Tiina, Outi, 「Philotrade」Megumi

ご購入されたバッグの前世が一体何だったのか、誰によって作られたのか、ご家族やお友達との会話も弾むはずです。さらにLoviaを選ぶことで地球にやさしくそして無駄をなくしていこうという行為にも貢献できるのです。

>>> 商品はこちらからご覧ください。


LOVIA への”よくある質問”

・材料について
・リサイクルについて
・創業者と作り手たちの紹介
・パーツについて
・お手入れ方法
「Isuku」
バイヤーTeaさん/品質コントロール
Hanna Valveさん/
品質&環境マネージャー
Hanna Eskolaさん,Mirjaさん

Loviaのバッグの素材となる
革の品質や精密度を
チェックするMirjaさん

フィンランド・Lahtiにある
Isuku工場で
革張りをするMattiさん

Q:Loviaのバッグの素材となる余り革はどこから調達しているのでしょうか?

A:フィンランドの南部のLahtiという街に家具の大手メーカーIsukuの工場があります。この工場ではソファーなどを作る際、毎年5-8トンもの余り革が出てしまい、これをどう処分するかが大きな課題となっていました。
学校で使うクラフトの授業に寄付していましたが、その他は質の高い革にもかかわらずサイズが小さすぎてどうしても処分する以外方法がなかったのです。

しかしLoviaとの出会いによりその問題を解決することができました。Isukuから出る高品質の革はLoviaのバッグの素材にぴったりでした。
IsukuはEU諸国やニュージーランドからの主に牛革を使用しています。家具に使われる牛革は頻繁に使われるため、厳しい品質管理を通った強度が高く耐久性に優れたもののみ使われています。

 

Q:Loviaのバッグの素材となっているエルクはどんな革ですか。またエルクの革を使うことによって生育には影響ないのですか?

A:エルクは日本語でいうヘラジカのことで、シカ科の中で一番大きい鹿です。エルクの革はとても肌触りが良く、革の厚さと柔らかさのバランスが絶妙によく他の革よりも優れているといわれています。

Loviaで使用するエルクの革は北欧で狩猟を行っている猟師から供給され、フィンランドの北西部にあるKokkolan Nahka工場で革のなめしが行われます。北欧には現在約60万頭のエルクが生育しており、その数を保つために厳しい規則によって狩猟も管理されています。なめし革工場は1957年に操業が始まり、現在はエルクとヤク(牛科)の革のなめしを専門に行っています。

Kokkolan Nahkaは再生可能エネルギーのみを使用しています。なめしの際に使う薬品はヨーロッパの環境基準に遵守したEU内の小売業者の商品を使っています。

革はクロムなめしの方法で行われています。

Kokkolan Nahkaのみなさん
なめし作業中
Kokkolanなめし工場

Q:サケの皮が素材となっているそうですが、どこで加工しているのですか?サケの皮の特徴を教えてください。

A:素材となるサケの皮の特徴は柔らかく、薄いのにとても丈夫なのです。サケの皮のなめし作業はアイスランドのSauðárkrókur(ソイザウルクロウクル)という町で行われています。この町は人口約3000人とこじんまりとしていますが、とても活気のある町です。

野生のアトランティックサーモンは大西洋に暮らしていますが、産卵期になるとアイスランドの川に戻って来ます。我々人間が消費するサケはアイスランド、フェロー島、ノルウェー近辺で養殖されています。Loviaのポーチの原料となるサケの皮は北欧の国々の養殖場から供給しています。

 

Q:Loviaの素材となっている革はリサイクルセンターから調達されるとのことですが革の質はどうなのでしょうか。また素材を選ぶプロセスを教えてください。

A:Loviaはバッグの素材となる革や毛皮はヘルシンキリサイクルセンターから調達しています。ヘルシンキ市内にあるメトロポリタンリサイクルセンターには衣服、家具、食器、本、おもちゃなどなどが入っている何百ものダンボール山や大きなカートが見渡す限り置かれています。


リサイクルセンターに持ち込まれた宝の山

ここに持ち込まれたジャケットや衣服はまだ質の高い革、毛皮かどうかスタッフによって綿密にチェックされ選別されます。その後Loviaのデザイナーオウティがアトリエに持ち帰り、どの部分がLoviaの商品の素材として使えるかを判断します。


品質チェック

再びリサイクルセンターに持ち帰られた毛皮、レザージャケットは他の商品を作る際に使うためのボタン、ジッパーが取り外され、Loviaで使用する部分をはさみで切り分けます。毛皮や革はとても分厚いため結構大変な作業になります。切り分けられた素材はオウティが最終的な点検を行いLoviaのアトリエへと運ばれ新しい命が吹き込まれるのです。


品質の高い部分のみをはさみでカットする

 

《参考:環境教育に投資するリサイクルセンター》

ヘルシンキメトロボリタンリサイクルセンターは、サステーナビリティーに関して最も行動的に活動している事業者の一つです。
このリサイクルセンターで売られている服や家具の売り上げの一部は環境教育の資金として使われています。

この環境プログラムでは無駄の減少、持続可能な消費方法について、およそ3万人に及ぶ子供から大人、教育者に対し教育を行っています。

またリサイクルセンターは障害者、長期失業者の方、フィンランド語学習者、職場研修者などなど様々な人々を毎年800人以上雇用しています。

リサイクルセンター環境管理者マリア・ペルトラさん
リサイクルセンターのスタッフたち
サーモンの皮

Q:ヘルシンキのリサイクルセンターはどんなところなのですか。また、ヘルシンキのリサイクル状況を教えてください。

A:Loviaの素材となる革や毛皮は、Loviaのアトリエに届くまでにリサイクルセンターで少なくとも6人のスタッフの手によってチェックされます。

ヘルシンキのリサイクルセンターの環境管理者マリア・ペルトラさんは、現在15人ほどいるチームのリーダーです。中には長い間失業していた人など様々な背景をもったスタッフの一人一人が、滞りなく仕事ができるように常に気を配っています。

「仕事場の雰囲気はとてもいいし、大学で取得した環境経営、洋裁そしてビジネスの3つの学位が全部活用できる夢のような仕事だわ。私が環境経営を勉強し始めた時は環境産業というだけで大抵は眉をひそめられたものよ。でも今は自分の仕事を誇りに思うわ。」とご自身の仕事について笑顔で語っています。

その他にもリサイクル&環境教育を中古製品の再利用素材を使って作った「PlanB」というオリジナルブランド家具の販売など様々な活動も行っています。

マリアさんはこちらで16年ほど働いてきました。以前と比べたら、多くの人がリサイクルをするようになったそうです。「着なくなった服や使わなくなった家具などはすぐにリサイクルに出してくれれば、中古品であっても質が高いため、もっといろんなものに再利用できるはず。だから長い間保管せず、使わないものはどんどんリサクルセンターに持ってきてもらいたいの。リサイクルの知識についてもっと多くの人に知ってもらうためにも、これからやらなければならないことがたくさんあるわ」と言っています

 

Q:Loviaのバッグはイタリアで作られているそうですが、どんな方が作っているのですか。

A:Loviaのオウティさんによってデザインされたバッグは、ミラノの近郊にあるClio工場で革職人のフルヴィオ・ガルビアッティさん達によって作られています。

フルヴィオさんは15歳の時におじいさんとお父さんと同じ道を歩みはじめました。その後起業し、30年以上にも渡りValentino, Gucci, Versaceのバッグを作っているベテランの革職人です。

どうやってフルヴィオさんに会ったのかとたずねたところ、なんとLinkedIn(ソーシャルネットワークシステム「リンクドイン」)で見つけたそうです。

フルヴィオさんとの初めての会話はバッグのことでもなく、革のことでもなく、キノコについての会話で盛り上がったそうです。
「週末は近くの山にドライビングに行くんだ。そこでキノコ狩りをするんだよ。静かでリラックスできるしね。私にとって仕事は人生そのもの。」

「長い間、革とともに過ごしていると、革の内側まで見えるようになる。どのぐらい熟練した職人がどのくらい丁寧に作ったのかということがよくわかる。バッグの質が良いか悪いかは表面ではなく内部に出るんだ。」

フルヴィオさんは根っからの革職人なのです。

革職人のフルヴィオ・ガルビアッティさん
フルヴィオ・ガルビアッティさんの手仕事
「LOVIA」創業メンバー
左からティーナ、オウティ、アニーナ

Q:こんなに素晴らしいモノとヒトをネットワークする「LOVIA」の創業者の方について、改めて教えてください。

A:Loviaはデザイナーのオウティ、マーケティングのティーナ、そしてコミュニケーション担当のアニーナの女性3人によってたち上げられました。

私がLoviaのアトリエを初めて訪れたのは2016年のちょうどクリスマス前。とても忙しい時期なのに暖かく迎えてくれました。

彼女たちと同じスペースにいるだけで楽しくなってきてしまうようなとても明るくてチームワークのいい3人組です。
また倫理的に正しいと思うことは“常識”にとらわれず、挑戦しようとするパワーも感じられました。

例えばLoviaではエルクの革の他にも羊の革も使用しています。フィンランドのファッション業界ではニュージーランドやオーストラリアから輸入した羊の革を使うのが当たり前らしいのですが、Loviaではフィランドでオーガニック方式によって羊を育てているご夫婦から羊の革を購入しています。フィンランドにも羊を一生懸命育てている人がいるのだから、そういう人達を応援したいということからだそうです。

将来の目標という質問にアニータが自信ある笑顔でこう答えてくれました。
「世界中でLoviaを売ることよ。」と。

 

Q:Loviaのすべてのバッグについている松ぼっくりの形をしたジュエリーはどなたが作っているのですか?

A:テロさんはLoviaのロゴ、バッグやポーチのファスナーについているジュエリーを作っています。テロさんは2003年にAU3デザインという会社をたち上げました。現在、AU3デザインはフィンランドでジュエリーデザインをリードする会社となりました。ユニークなデザインのカスタムメイドから古くなったジュエリーの修復まで行っています。

オウティさんがテロさんに2回目に会った時、Loviaのトレードマークとなる松ぼっくりを見せ「この形のジュエリーを作ってほしいんだけど。」と尋ねました。テロさんにとって松ぼっくりのジュエリーを作ることはたいして珍しい注文ではなかったとのことです。あるお客さんはバッグから猫のヒゲをとりだし、猫のヒゲのジュエリーをデザインしてほしいと言ったそうです。

金属はとても魅力的な物質だとテロさんはいいます。
「もし自分の思った通りの物ができなければ、再び溶かすことで一からやり直すことができるんだ。だから金属はリサイクルという概念にぴったりの物質なんだ。何回も何回も使うことができるんだよ。」

金細工職人のテロ・ハンノネンさん
テロさんの工房にて
松の木

 Q:Loviaのアクセサリーやバッグについているジュエリーが松ぼっくりになった由来を教えてください。

A:Loviaの松ぼっくりの装飾はLoviaが持つイデオロギーの象徴なのです。

Loviaのデザイナーのオウティは冷たい北風に晒されても、ビクともせずその場に立ち続けている松の木に非常に魅力を感じると言います。

「私にとって松の木は年とともに得ていく忍耐力と叡智の象徴なの。」

Loviaの商品の装飾とロゴはフィンランドで製造されています。鉛とニッケルを含まない合金で24Kのローズゴールドでコーティングされています。合金はドイツ産の銅90%、亜鉛10%で作られています。

松ぼっくりの装飾は3Dでスキャンされ形をとりました。

 

Q:Loviaのバッグはどこのブランドのファスナーを使っているのでしょうか。

A:LoviaのバッグについているSuperlampo zipperはフィンランドのサプライヤーのTexactaという会社経由でイタリアから取り寄せています。Superlampoのファスナーの工場は1887年にミラノの近郊で操業が始まり、品質検査、新技術の開発など継続的に行っています。

原料はすべてイタリア産です。

ジッパーの務歯(むし:ファスナーの歯のようなギザギザの部分)と上止は真鍮(銅と亜鉛の合金)、スライダー(左右の務歯を開閉するための部分)と下止はザマックから作られています。
原料から慎重に選択され、ベテランの職人の高い技術によって、見た目の美しさ、滑らかさ、使いやすさを十分に満足させてくれるような高品質のファスナーを作っています。

Lampoの商品はOeko-Tex(エコテックス協会)の認定を受けており、子供用商品において最も厳しいといわれるStandard 100Class Iの基準を満たしています。

Loviaのバックまたはポーチの隠れた部分についているファスナーはAlpha PZ.というポーランドにある会社で作られています。

テープ(ファスナーが縫い付けられている部分)、コイル、と務歯(むし:ファスナーの歯のようなギザギザの部分)はポリエステル、下止はアルミニウムまたはポリエステル、スライダー(左右の務歯を開閉するための部分)は亜鉛ポリエステルとPVCから作られています。

Loviaの金属製のファスナーもポーランドで作られています。

テープは綿とポリエステル、コイル、務歯と下止めの部分は真鍮(銅と亜鉛の合金)、スライダー(左右の務歯を開閉するために部分)と引き手(スライダーを上げ下げする部分)は亜鉛ポリエステルで作られています。

Alpha PZの工場はOeko-Tex(エコテックス協会)の認定を受けています。Oeko-Tex協会の認定とは全生産過程上、国際的安全基準で認められている物質を使っていると認められた企業のみが受けることができます。

このファスナーはSuomen Nauhatehdasというフィンランドのサプライヤーから供給しています。

 

Q: Loviaのバッグのロゴはどこで作られているのでしょうか。

A:Lovia のロゴはイタリアのヴァレーゼという街にあるMiperval工場で作られています。Loviaのバッグが作られているClio工場があるミラノから北西に1時間ほど行ったところにあります。Mipervalは1963年以来、革製品、ベルト、衣服などに付ける金属部品を製造しています。現在では18人の従業員が働いています。

 

松ぼっくりモチーフのアクセサリー
選び抜いたジッパー
ロゴが上品なアクセントとなって輝く

Q: Loviaのバッグのお手入れ方法を教えてください。

A: エルクレザーとアトランティックサーモン革について、お答えします。

・エルクレザーのお手入れ方法
高品質で知られるエルクレザーは経年劣化を楽しめることが最大の魅力です。エルクの革はお手入れが簡単です。最初に乾いた布でやさしく汚れ落としてください。そして植物性のワックスなどを塗り柔らかい毛のブラシで軽くブラッシングをしてください。

・アトランティックサーモン(ポーチ)のお手入れ方法
乾いた布でやさしく汚れ落としてください。そして柔らかい毛のブラシで軽くブラッシングをしてください。日に長く晒したり、水、オイル、化粧品などがついてしまうと残念ながらシミになってしまいますのでご注意ください。

>>> 商品はこちらからご覧ください。